インスタグラムを運営する敏森裕子さん(右)と、フォロワー獲得に貢献した長男の想貴さん=2025年7月5日午後2時26分、兵庫県佐用町、小田健司撮影

 家族でスローライフの魅力を発信してきたインスタグラム。ぐっとフォロワー数を伸ばしたきっかけは、中学生のある「特技」だ。

 自然豊かな兵庫県佐用町。2011年に、敏森裕子さん(43)と夫がマイホームを建てた。隣の夫の実家では、定年退職した義父の唯精(ただあき)さん(76)が時間をもてあましていた。

 「日曜大工でもやってみたら?」。夫が義父の背中を押すと、ダイニングテーブル、食器棚、タンスなどの作品が次々と生み出された。自宅は、古民家風カフェみたいになった。

 15年にインスタグラムを開設した。アカウント名は「slow.life.works」。田舎の自然の魅力、子育てのこと、義父が作る家具やインテリアを発信した。インテリアや雑貨の作り方などを紹介する書籍の発刊にもつながり、生活の様子は関西のテレビ番組でも紹介され、フォロワーが約11万人に。

 そこから、しばらく伸びなかった。だが、3年ほど前に再び注目を集めた。

 現在のフォロワーは32万人…

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