アフリカ北東部のスーダンで武力衝突が始まってから15日で1年を迎えた。昨年4月に多くの邦人がスーダンから退避して以降も、国軍と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)の紛争は停戦の兆しがみえず、人道危機が深まっている。
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「スーダンは、世界最大の避難民危機の現場だ」。欧州連合(EU)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は15日、パリでEU、フランス、ドイツが共催した支援国の会議で述べた。EUの行政を担う欧州委員会は約3億5500万ユーロ(582億2千万円)の追加支援を発表した。
一方、国連の調査団は11日、必要とされる27億ドル(約4158億円)のうち、6%しか支援されていないと発表した。その結果、1800万人が危険なレベルの食料危機に陥っているという。
スーダンの紛争では、民政移管に向けた軍事組織の統合をめぐる国軍とRSFの主導権争いをきっかけに、昨年4月15日に首都ハルツームでの武力衝突に発展した。
邦人退避劇の後に・・・・・・
衝突が始まった直後は、日本…