7月28日に初戦を迎えたパリ五輪のバレーボール女子日本代表に、千葉県内の中学校と高校を卒業した2選手がいる。セッターの関菜々巳選手(25)とリベロの小島満菜美選手(29)で、いずれも五輪出場は初めて。家族や母校の恩師は活躍を祈って声援を送る。(若井琢水)
誰よりも早く朝練に来た 関菜々巳
関菜々巳選手は船橋市出身で、中学までは地元でバレーボールをしていた。市立行田中で指導した今井彩登(あやの)さんがバレー部の顧問になったのは、関選手が2年生のときだった。
前任の顧問はバレーボール経験者ではなく、本格的な指導者がいない中で、懸命にチーム作りをしていた。「関選手は常に課題を見つける。何かを達成しても、まだこれができていないと考え込んでしまう。自分を過小評価するタイプだった」
新チームになったとき、関選手を主将に指名した。「私は向いていない」と断られたという。だが、説得されて主将になると、誰よりも早く朝練に来た。今井さんは「背中でチームを引っ張っていましたね」と回想する。
県立柏井高校に進学すると、才能が開花した。世代別の日本代表に選ばれるなど順調にキャリアを積み、パリ五輪まで駆け上がった。今井さんは大舞台に挑む教え子に「本当にすごいことをしていると思います。自信を持って楽しんできてほしい」とエールを送る。
コミュ力、頭一つ抜けていた 小島満菜美
小島満菜美選手は市川市立妙…