セブン&アイ・ホールディングスが10日発表した2025年3~5月期決算は、最終的なもうけを示す純利益が前年同期の約2.3倍となる490億円だった。主力の国内コンビニ事業はふるわなかったが、海外事業では収益性が改善。イトーヨーカ堂の店舗資産売却も大きく貢献した。
売上高にあたる営業収益は前年同期比1.6%増の2兆7773億円、本業のもうけを示す営業利益は同9.7%増の650億円だった。
主力のコンビニ事業では、海外で利益を増やした。海外コンビニ事業の営業利益は同94.2%増の86億円。飲食料品などオリジナル商品の拡大で粗利率を改善したほか、人件費などのコスト削減も進んだ。一方、国内コンビニ事業の営業利益は同11.0%減の545億円。客足が伸び悩んだうえ、原材料費の高騰や人件費、家賃の上昇が響いた。
また、スーパー事業では、昨…