セブン&アイ・ホールディングスは6日、2030年度までの中期経営計画を発表した。国内コンビニを1千店舗増やすなど、コンビニ事業に特化した企業として成長を目指す。また、ホールディングス機能をスリム化させ、グローバルな経営体制に刷新する方針だ。
セブンは、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けていた。クシュタールは今年7月に撤回したものの、買収リスクが顕在化。セブンは単独での経営を続けるためにも、企業価値を上げる戦略が求められていた。
セブンは今回、売上高にあたる営業収益を24年度の10兆円から、30年度に約11兆3千億円に引き上げる目標を掲げた。成長投資枠として示している約3.2兆円の多くをコンビニ事業にあてる。
現在、国内コンビニの店舗数は約2万1800店舗。30年度までに増やす約1千店舗は、過去5年間で増やした店舗数の1.4倍にあたる。国内コンビニ市場は飽和状態ともいわれるが、出店スピードを上げる。
さらに、店舗の稼ぐ力を高め…