セブン&アイ・ホールディングス(HD)に買収提案しているカナダのコンビニ大手アリマンタション・クシュタールの創業者で会長のアラン・ブシャール氏が21日、朝日新聞などの取材に応じ、「敵対的な買収は計画にない」と述べた。一方で、「小売業界で世界のチャンピオンが必要だ」などとして、あらためて買収への意欲を示した。
セブン側が対抗策として経営陣による自社買収(MBO)を検討していることについては、同時に取材に応じたアレックス・ミラー最高経営責任者(CEO)が「(現在の提案が)最も説得力のあるものだ」と述べるにとどめ、買収額をさらに引き上げるかどうかは明言を避けた。
クシュタールは8月、セブンに対して約6兆円での買収を提案。セブンから企業価値を「著しく過小評価している」などとして拒否されると、9月に買収額を7兆円規模に引き上げた。(モントリオール=真海喬生)