セブン&アイ・ホールディングスの本社が入るビル=東京都千代田区

 セブン&アイ・ホールディングスに買収提案をしている同社の創業家側が、タイ最大級の財閥チャロン・ポカパン(CP)グループに出資を要請していることが30日、関係者への取材でわかった。具体的な出資額などについては今後詰めるとみられる。

 セブンに対しては昨年、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが7兆円規模の買収提案をしたことが明らかになった。

 これに対抗して創業家側も、セブンに対し買収して株式を非上場化することを提案している。だがクシュタールの提案額を上回る規模の資金が必要で、それを集められるかが課題だ。関係者によると、創業家側は、CPグループと資本業務提携をしている伊藤忠商事にも出資を要請している。そのほか、メガバンクなどの金融機関から融資を受ける計画だというが、先行きは不透明な状況が続いている。

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