セブン&アイ・ホールディングスの本社が入るビル=東京都千代田区

 セブン&アイ・ホールディングスは5日、買収提案を受けていたカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールに対し、「買収提案価格は不十分」などとする書簡を6日にも送ることを決めた。今後はクシュタールからの返答を待ちつつ、提案を受け入れるか引き続き検討する。

 複数の関係者によると、書簡では買収額がセブンの企業価値を正しく反映していないことや、競争法上の懸念があることを伝えるという。

 クシュタールが提案した買収額は明らかになっていない。買収に必要な金額について市場関係者の間では、セブンの時価総額(5日時点で約5兆6千億円)に約3割のプレミアム(上乗せ分)を加えた7兆~8兆円規模になるとの見方が強い。実現すれば、外資による日本企業の買収では過去最大規模となる。

 一方、セブンは2021年に…

共有
Exit mobile version