セブン―イレブンの店の前に掲げられたセブン&アイ・ホールディングスの看板

 セブン&アイ・ホールディングスに買収を提案していたカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが、買収額を従来より2割引き上げて約7兆円とする新たな提案をしたことが分かった。当初の提案を拒否したセブン側の対応が焦点となる。

 関係者への取材によると、クシュタールは9月中旬に、セブンの全株式を1株18.19ドルで買い取る新たな提案をした。7月の最初の提案時は1株14.86ドルだった。いまの為替レート(1ドル=約148円)で換算すると、買収総額は約6兆円から約7兆円に膨らむ。

 セブンは9月上旬、当初の買収提案についてクシュタールに対し、「(セブンの)潜在的な株主価値の短中期的な実現について、著しく過小評価している」と拒否する書簡を送った。一方、クシュタールが提案内容を見直せば「真摯(しんし)に協議をする用意がある」としていた。(井東礁、岩沢志気)

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