セブン&アイ・ホールディングスの本社のロゴマーク=東京都千代田区

 セブン&アイ・ホールディングスに対する同社創業家による買収計画について、伊藤忠商事が検討していた出資を断念する方針であることが26日、関係者への取材でわかった。最大の出資候補者が離脱したことで、買収計画の実現に暗雲が漂ってきた。

 伊藤忠はセブンに食品を卸すなどの取引があるほか、子会社として同業のファミリーマートを抱える。買収に参画することで、食品事業の関係強化や、物流をファミマと統合して効率化できる利点を見込んでいた。だが、創業家から要請されていた1兆円規模とされる巨額の出資には見合わないと判断した模様だ。

 セブンに対しては昨年、カナ…

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