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銀座に旗艦店をオープンしたセラピアンのマキシム・ボエCEO=提供
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 イタリアのレザーブランド、セラピアンが6月、東京・銀座に日本初の旗艦店をオープンした。ミラノの本店以外では初めてとなる常設のオーダーメイドコーナーがあり、職人が常駐。40色を超えるカラーバリエーションで様々な形のバッグなどを注文できる。広さは2フロアで約200平方メートル。外観を本店の造りに似せただけでなく、内部の壁のモザイクや調度品などもイタリア製にこだわった。開店記念として、日本の京友禅の老舗・千總(ちそう)とのコラボレーションバッグも販売。来日したマキシム・ボエCEOに新店舗の意図や、少子化で人口が減る日本になぜ拠点を設けたのかを聞いた。

 ――日本で初めての旗艦店を作ろうとの決断に至った経緯と意気込みを教えてください。

 まずは、「銀座のミラノ」へようこそ。実は以前から我々には日本のお客様が結構いて、ミラノまでオーダーメイドのレザーグッズを求めて来てくれていたのです。

 それにくわえて、日本の人はデザインのことをよく分かっているし、細部に至るまで完璧さを求めている人が多い。私たちが大切にしている価値観と一致しているのです。

 だから東京には以前から国際的な旗艦店を出したいと思っていましたが、適切な場所を見つけるのに時間がかかりました。ミラノの本店のような空間を再現したかったので。

 ミラノのお店はアールデコの時代に活躍した建築家ピエロ・ポルタルッピが手がけたもの。我々の商品は彼の作品も着想源になっています。エントランスや、モザイクで装飾した床など、銀座店もミラノの本店の雰囲気が伝わるように作りました。

 今回、この東京のど真ん中にこうしたお店を作れたことは誇りです。セラピアンはレザーグッズのブランドですが、店は家具から1950年代の彫刻なども含め、すべてイタリアの最高の職人たちが力を結集したものです。お客様も、ここに来てもらえればミラノの美を体験できると思います。

 ――バッグの形や色などのオーダーメイドが可能なお店は、ミラノの他では東京が初めてですか?

ある日本人は所有のビンテージカーと同じ色のバッグを注文

 世界各国をオーダーメイドの…

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