ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で演説した。スイスで今月開かれる「ウクライナ平和サミット」に言及し、各国に「世界情勢に関与し、一つの戦争に対して団結するために参加してほしい」と呼びかけた。
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ゼレンスキー氏は演説で、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、「野蛮な力が世界を支配するべきではない」と述べ、「外交は、国際的な不和が戦いに発展するのを防ぎ、最も攻撃的な当事者を抑制する、思いやりのある強い手段であるべきだ」と語った。
その上で、各国首脳級で和平の道筋を協議するために今月15、16日にスイスで開かれるサミットについて、「一部の国の首脳が参加を表明していないことは残念だ」とし、「我々は世界のためにあらゆる戦争を克服し、外交が機能する経験を生み出す」と述べて、サミットの意義を強調した。
サミットには90カ国以上の代表が出席予定であることが確認されているが、ロシアとの関係を強め、動向が注目されていた中国は「参加は難しい」と表明している。
米国防長官との会談も
今回ゼレンスキー氏が演説し…