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2024年8月4日、ウクライナ国内でF16戦闘機を背後に報道陣の質問に答えるゼレンスキー大統領=AP
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 ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃をめぐり、ロシアの緊急事態省は10日、同国南西部クルスク州の国境地帯から7万6千人以上を避難させたと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日夜のテレビ演説で、「戦争を侵略者の領土に押し出すため」と述べ、初めて越境攻撃を認めた。ウクライナ側が戦闘の主導権を握り、攻勢を続けているとみられる。

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 緊急事態省によると、避難した人のうち4400人はモスクワなど8地域にある避難施設に滞在。食料などが配られているという。独立系メディア「メドゥーザ」は、一部の地区でウクライナ部隊が展開したことで、住民がパニックに陥ったという地区長の言葉を伝えた。ウクライナ軍が予備の兵力を送り、国境近くの都市スジャを砲撃したとの情報もある。SNSに投稿された動画では、住民がプーチン大統領に向け、「我々の街は廃虚となった。実態を伝えるように責任者に指示して欲しい」と訴えた。

 ロシアの軍事ブロガーは「戦…

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