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ゼンショーホールディングスが展開する「すき家」=東京都内

 牛丼チェーン「すき家」などを運営するゼンショーホールディングスが13日発表した2025年3月期決算は、売上高が前年比17.7%増の1兆1366億円だった。国内の外食企業として1兆円を超えるのは初めてという。

 食品価格が高騰するなかでも、手頃な価格や選ぶ楽しみがあるメニューをそろえたりしたことで客足が伸び、主力の外食事業が好調だった。

 本業のもうけを示す営業利益は751億円(同39.9%増)、最終的なもうけを示す純利益は392億円(同28.0%増)で、いずれも過去最高となった。

 26年3月期の業績見通しも増収増益を見込む。外食事業で商品力の強化や仕入れ価格の見直しを進めるほか、主に海外の店舗も増やすという。

 すき家をめぐっては、今年1月と3月にネズミやゴキブリの一部が商品に混入するトラブルがあり、丹羽清彦・最高財務責任者(CFO)は会見で「大変ご心配、ご迷惑をおかけしました。非常に重く受け止めております」と謝罪した。足元の客足は回復しているといい「上期には元に戻したい」(丹羽CFO)とした。

 今後は、「なか卯」や「はま…

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