プロ野球福岡ソフトバンクホークスで活躍する左腕で、キューバ出身のモイネロが11日、野球のU18(18歳以下)ワールドカップが開かれている沖縄セルラースタジアム那覇を訪れ、試合前のキューバ代表を激励した。「若い選手がプレーしているのを見られるチャンスはなかなかない。応援したかった」。すぐに選手たちに囲まれ、全員と抱擁をかわして写真を撮った。
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モイネロは、チームにバットやバッティンググローブなどの道具を寄贈した。バットはソフトバンクの選手から譲ってもらったもので、周東佑京ら選手の名前が刻まれている。
モイネロは「キューバは国の状況が良くなくて、野球道具だけでなく物がない。少しでも力になりたかった。協力してくれたチームメートに感謝しています」。パントハ監督は「感動しました。ソフトバンクはキューバ選手たちのセカンドホームみたいな存在。本当に、感謝の気持ちを伝えたいです」。
キューバ代表はこの日、下位6チームによる順位決定ラウンド(R)の初戦でオーストラリアと対戦した。1―1のまま延長戦に入り、タイブレークの九回無死一、二塁。重盗を仕掛けて捕手の悪送球を誘い、サヨナラ勝ちをおさめた。モイネロは興奮した様子で試合を見届けた。