(1日、プロ野球 福岡ソフトバンクホークス10―2千葉ロッテマリーンズ)
プロ11年目のベテランは踏ん張りどころを知っている。
ソフトバンクの石川柊太が「パワー勝負だった」と振り返ったのは二回だ。2安打を許し、1死一、三塁のピンチを招く。先制点を与えたくはない。「今日はよかった」という直球を主体に押した。中村奨を2―2と追い込み、140キロのカットボールで空振り三振に。続く安田はフルカウントから150キロの直球で空振り三振に仕留めた。
2020年に11勝3敗、勝率7割8分6厘で最多勝と最高勝率に輝いた右腕も、ここ数年は好不調の波が激しい。昨季は4勝8敗と苦しんだ。
今季はチーム事情で先発と中継ぎの「二役」を担うなど、目標としていた先発ローテーション入りはかなわないまま。それでも、「残り30試合を切った。ただ勝つために集中したい」と気持ちを高めていた。
8月15日の西武戦以来の先…