6月初旬。プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの内野手、仲田慶介(24)は福岡市内のバッティングセンターにいた。
140キロ台の速球に目を慣らすと、次は緩い球のレーンへ移る。
「緩いボールは変化球への対応になりますし、バットの出し方とかの練習になっています」
試合で使う木製バットを持ち込み、黙々と打ち込んだ。
福岡市出身。実家近くのバッティングセンターに通い始めたのは中学生のときだ。
以来、10年以上通い続けている。
ホークスの選手は、地元の子供たちのあこがれだ。プロ入り後は居合わせた小中学生から、「何をしているんですか」などと声を掛けられることが増えたという。
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なぜプロになっても通い続けるのか。ソフトバンクには本拠のみずほペイペイドーム福岡など練習環境は充実しているのではないか。そんな疑問を仲田にぶつけたことがある。
仲田の答えはシンプルだった…