福岡ソフトバンクホークスの仲田慶介
  • 写真・図版

 6月初旬。プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの内野手、仲田慶介(24)は福岡市内のバッティングセンターにいた。

 140キロ台の速球に目を慣らすと、次は緩い球のレーンへ移る。

 「緩いボールは変化球への対応になりますし、バットの出し方とかの練習になっています」

 試合で使う木製バットを持ち込み、黙々と打ち込んだ。

 福岡市出身。実家近くのバッティングセンターに通い始めたのは中学生のときだ。

 以来、10年以上通い続けている。

 ホークスの選手は、地元の子供たちのあこがれだ。プロ入り後は居合わせた小中学生から、「何をしているんですか」などと声を掛けられることが増えたという。

スポーツPlus

スポーツPlusはオリジナル記事を有料会員の方にメールで先行配信するニュースレターです。今回は6月18日配信分をWEB版でお届けします。

 なぜプロになっても通い続けるのか。ソフトバンクには本拠のみずほペイペイドーム福岡など練習環境は充実しているのではないか。そんな疑問を仲田にぶつけたことがある。

 仲田の答えはシンプルだった…

共有
Exit mobile version