開花が確認されたソメイヨシノ=2025年3月24日午後1時47分、鹿児島市東郡元町、井潟克弘撮影

 数ある桜の品種の中で日本人に最も親しまれているソメイヨシノ(染井吉野)。地球温暖化が進むと、その淡いピンクの花が見られなくなるかもしれない――。桜を30年以上研究する「桜博士」はそう唱え、暑さに強い新品種選びにも取り組んでいる。

 2024年春、鹿児島市の開花は平年より3日遅れの3月29日だったが、満開は平年より1週間遅い4月12日までずれ込んだ。花見客でにぎわう鹿児島市の甲突川では、木によって花の開き方がまだらだった。

 「桜博士」として知られる森林総合研究所九州支所(熊本市)の勝木俊雄さんによると、暖かいのに開花が遅れたり、花が咲ききらなかったりする「開花異常」は、鹿児島では1990年代から始まった。原因は気温にあるという。

 ソメイヨシノの花は、夏につ…

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