日本人男性の遺体の一部が発見された現場=2024年4月19日、バンコク近郊、ノンタブリニュース提供
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 タイの首都バンコク近郊で切断された遺体が見つかり、24日、日本人の成人男性と確認された。現地警察はタイ人の男(30)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕。さらに暴力団関係者の日本人2人が関与した疑いがあるとみて行方を追っている。

 現地の警察や報道によると、バンコク近郊ノンタブリ県の空き地で19日、遊んでいた子どもが切断された腕を発見した。

 警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で男性の頭部などが見つかった。頭部には銃で撃たれた痕があった。司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。

 監視カメラの映像などから、警察は23日にタイ人の男を逮捕した。男は「運転手として日本人3人をノンタブリ県内の倉庫まで送り届けた。車を降りるように言われ、外に出たら、車内で男の1人が被害者を銃で撃った」と供述。その後、遺体の遺棄を手伝わされたと話した。殺害については「何も知らなかった」と関与を否定しているという。

 警察は日本人2人の所在を捜すとともに、事件の経緯や4人の関係性などを調べている。(バンコク=大部俊哉)

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