「Comer+」の松川剛さん(右)と高橋あゆみさん=タニタ提供

 【秋田】ヘルシーにアレンジした郷土料理の出来栄えを競う「ご当地タニタごはんコンテスト」で、横手市のキッチン「Comer(コメール)+」が出品したメニュー「和気(わく)湧(わ)く具沢産お腹一杯プレート」がグランプリを受賞した。

 このコンテストは郷土料理の新たな魅力を引き出し、地域の食文化の継承を目的に、健康機器メーカー「タニタ」の主催で毎年開かれている。7回目の今年は全国から107チームが参加し、趣向を凝らしたメニューを出品した。

 「Comer+」の調理担当スタッフの松川剛さん(46)と、管理栄養士の資格をもつ高橋あゆみさん(35)が創作したお腹一杯プレートは、「にしんを使った地産野菜のカポナータ」「いぶりがっこ香る和風リゾット」「かやき仕立てにした地産豚肉と地ビール煮込み」「豆腐カステラのミルフィーユ」の4品。

 カロリーや食塩相当量、主食・主菜・野菜の量など厳しい条件をクリアしつつ、味の完成度を高めた。2人は「地物の野菜や加工品のすばらしさを広めるだけでなく、減塩健康食でも、調理の仕方や彩りを工夫すれば満足してもらえるメニューを目指した」。

 審査の結果、「地元食材をふんだんに使い、生産者の思いを料理に昇華させた」と高く評価された。

 4品のうち、「にしんを使った地産野菜のカポナータ」はデリカとして商品化し、100グラム398円で販売している。「いぶりがっこ香る和風リゾット」も年明けから店の単品メニューに加える予定という。

 松川さんは「地元農家さんとのつながりを大切にして、季節により野菜の彩りを変えながら、皆さんに喜んでもらえる料理を提供していきたい」と意気込んでいる。

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