<解説人語>タワマンは将来の廃棄物? 神戸市が規制する理由
投資目的などで増えるタワーマンションの非居住を問題視する神戸市は30日、「居住と税制のあり方に関する検討会」の第1回の会合を開いた。税制やマンション管理などの専門家ら7人が参加した。
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会合の冒頭、久元喜造市長は「投資対象で購入し、居住しないままとなっていることで人口のアンバランスが生じ、まちづくりやにぎわいにも影響を与える。タワマンの適正管理は重要な課題で、具体的な検討をして頂きたい」と述べた。
委員同士の議論では、何をもって「空き部屋」とするかとの投げかけに、水道メーターを確認する、といったやりとりなどがあった。
委員からは「現在の神戸市の状況を知りたい」として、タワマンや大規模マンションでの固定資産税の滞納状況も話題にあがり、次回以降の題材となった。
終了後、検討会の会長の田中治・大阪府立大名誉教授が取材に応じ、「様々な意見の違いをしゅうれんしていくなかで、丁寧な議論が必要だと改めて感じた。現時点で、税制の議論の見通しはまったく立っていない」と述べた。
神戸市は2024年度、「タ…