ダイハツ工業は25日、1人乗りの電動四輪モビリティー「eスニーカー」を発売した。免許不要で歩道を走ることができ、シニア層が主なターゲットだ。大阪・関西万博ではすでに来場者の足として活躍中だが、一般向けの販売にも乗り出した。
全長1.13メートル、全幅64.5センチの車両で最大時速は6キロ、連続走行距離は12キロ。バッテリーは取り外して自宅で充電できる。希望小売価格は41万8千円(消費税は非課税)で、年500台の販売を目指す。
前輪8インチ、後輪6インチの大きめのタイヤで最大7.5センチの段差が乗り越えられる。エアタイヤを採用したことで、振動が吸収されて乗り心地も快適だという。記者会見したダイハツの井上雅宏社長は、「ちょっとした買い物や家族・友人とのお出かけをどなたにも気軽に楽しんでもらいたい」と語った。
ダイハツでは大阪・夢洲で開催中の万博にeスニーカーを150台提供。7月末までに大きなトラブルもなく約2万人が利用した。この経験をいかしてテーマパークや大規模な商業施設などにも導入を働きかけていく。