国内外の約40万人が登録するチャンネルを持つ三重県伊勢市在住のユーチューバーが、釣りやグルメ、観光などをテーマにした初の著書を出版大手「KADOKAWA」から刊行した。同市に移住して9年目を迎えたユーチューバーによる力作のタイトルは「ちぬ子の伊勢志摩天然生活」。
ユーチューバーのちぬ子さんは愛知県出身。伊勢志摩の海にすむクロダイの美しさと、海に浮かぶいかだでのクロダイ釣りの面白さに魅了され、2017年春に移住した。ちぬ、とはクロダイの関西での呼び方だ。
18年から釣りの様子や釣った魚の調理法などを紹介する動画の配信を始めた。当時、いかだ釣りを楽しむ女性は少なく、ケーブルテレビの釣り番組や専門誌などにも登場し、注目されるようになった。
そんなちぬ子さんに執筆を持ちかけたのが、四日市市出身でKADOKAWAの伊藤甲介・東海ウォーカー編集長だった。
「県外から来た人だからこそ」の視点
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