カナダの国家元首でもある英国のチャールズ国王が27日、カナダ議会の開会にあたり議場で施政方針の演説をした。「私はカナダの独自性に大いなる尊敬の念を抱いてきた」と強調。トランプ米大統領がカナダの主権を脅かすような姿勢を示すなか、トランプ氏を牽制(けんせい)し、カナダ人の団結を促す意図を込めたと受け止められている。
国王が自らカナダの施政方針演説を行うのは、約70年ぶり。国王の代理である総督が演説するのが通例だった。チャールズ国王はカナダの「独自性」について、「国としての価値観を守るための勇敢さと犠牲の精神、そして、カナダ人の多様性と親切さだ」と説明。「国内外からどのような挑戦を受けようと、カナダ政府は、カナダ人と主権を守るための義務を果たす」とも述べた。
カナダ紙グローブ・アンド・…