デジタルアート集団「チームラボ」の最新常設館となる「チームラボフェノメナ」が18日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに開館する。アブダビ文化観光局が開発するサディヤット文化地区に建設され、ルーブル美術館の姉妹館である「ルーブル・アブダビ」に続く新たな観光拠点として期待されている。
チームラボは、プロジェクションマッピングや光などの演出で室内空間が刻々と色相を変える没入感ある鑑賞体験が特徴で、東京の各施設には年間計400万人が訪れる。
新たに開館するフェノメナは「環境現象」がコンセプト。特異な環境下によって生み出される自然現象をテーマに作品群がつくられている。
延べ床面積は1万7千平方メートルで、世界各地にある同社施設のなかでも最大規模という。
15日には現地で内覧会があり、猪子寿之代表は「作品は環境とは切り離せず、環境の変化と共にある。物体のさまざまな常識を超越し、人が作品の中に体ごと入り込んで作品の存在が維持される」と狙いを話した。
館内には、球体や泡、光などさまざまな物質が無秩序なようで秩序をもって動くさまを現した巨大なアート空間が広がっている。クレヨンで描いた塗り絵をスキャンすると展示の一部となって動き出す演出のほか、靴を脱いで裸足で水や泡の中に入って楽しむ「ウェットエリア」もある。
詳しくは公式サイト(https://www.teamlab.art/jp/e/phenomena/
【動画】チームラボの最新施設がアブダビに完成=松村愛撮影