ツチノコ捜索に挑むイベントの参加者=2015年、岐阜県東白川村

 岐阜県の山あいにある東白川村で、ヘビに似た未確認生物「ツチノコ」を捜すイベントが5月に開かれる。今年で33回目で、人口約2千人の村に全国から2500人が集まる。賞金133万円のメインイベント「つちのこ本気捜索」は、募集開始当日に応募が殺到し、サーバーがパンクしたこともある人気ぶりだ。何が人々を魅了するのか。

 東白川村によると、村内では昭和初期からツチノコの目撃証言がある。「全国有数の多発地帯」とされ、村の貴重な観光資源にもなっている。

 「ツチノコは、天狗(てんぐ)や河童(かっぱ)のように架空の生物ではありません」。村の公式ホームページには専用コーナーが設けられている。「体長は30~80センチ」「一匹で行動する」といった特徴や目撃情報のほか、「まずは慌てないこと」など遭遇した際の心構えなどについても記載している。

 村内には資料展示やグッズ販売を行う「つちのこ館」もある。一昨年春にリニューアルし、展示内容を充実させた。昨年には全国各地に残る言い伝えや目撃談を9年かけて追った記録映画「おらが村のツチノコ騒動記」も公開されるなど、盛り上がりを見せている。

賞金133万円の理由は…

 そんな村の一大イベントが毎年5月に開催される「つちのこフェスタ」だ。

 ツチノコは冬眠から目覚めた…

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