事故現場に供えられた花束=2023年9月19日、北海道上富良野町、上保晃平撮影

 2023年9月に開催された自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で、乗用車と衝突し、大学生選手が死亡した事故。有識者による第三者委員会「安全対策検討会」が4日に公表した報告書では事故の背景にあった「片側1車線方式」について強く改善を求めた。

 検討会は23年10月に発足。交通安全の専門家、競技団体の関係者、元レーサーなど5人の委員が今年3月26日まで計7回、安全対策の意見をかわした。

 報告書によると、事故現場は上富良野町にある下り坂の右カーブ。対向車線にはみ出した大学生の自転車が乗用車と衝突し、選手が死亡した。

 レースに参加する自転車は、片側1車線を走行する「独自ルール」があった。対向車線の車両の通行は主催者が規制することになっていた。

 しかし、15台がコースに進入し、事故車両を含む3台の車両を停止させられていなかった。

 本場欧州のレースでは公道を全幅使用するのが通常だ。国際自転車競技連合(UCI、本部スイス)は片側1車線方式の安全性に問題があるとして過去6回にわたって警告していた。なぜ、改善されなかったのか。

 国内初の本格的ロードレース…

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