放送開始から45周年を迎えた「おはよう朝日です」の出演者ら=ABCテレビ提供

 ネットの隆盛で「テレビ離れ」が進む中、在阪テレビ局が情報番組に力を入れている。朝から夕方まで、長寿番組や新番組が並ぶ関西ローカルの情報番組。ドラマやバラエティーなど、番組制作の東京一極集中が強まる中で、関西から情報発信を続けるわけとは。(岩本修弥)

 「夢をかなえる企画などでブーストをかけ(押し上げ)、圧倒的な視聴率をとらせていただいている」

 7月26日午後に夏の社長会見を開いた朝日放送テレビ(ABCテレビ)。今村俊昭社長は、今年で放送開始から45周年を迎えた朝の情報番組「おはよう朝日です」に触れ、そう語った。情報ワイド番組ながら、子どもも大人も楽しめる構成で、関西の人気長寿番組だ。

 「関西の朝の顔」に成長した「おは朝」が大切にしているのが、視聴者との交流だ。今村社長が語った視聴者応援企画「あなたの夢、叶(かな)えます」のほか、子どもたちのための「学び体験教室」も定期的に開催。番組に出演するタレントやアナウンサーと視聴者が交流できる機会を増やした。

 同番組に出演する澤田有也佳アナウンサー(30)は「おは朝は、視聴者に近い番組作りが魅力。東京にはないアットホームさがある」と話す。

 読売テレビも今年4月から視聴者参加型の情報番組を始めた。

 月に1回、金曜午前に生放送している「金曜日はパフェ」は、番組制作の裏側を視聴者が気軽に見に行ける情報番組。2年目の若手アナウンサー2人が番組を担当している。

 同局の松田陽三社長は7月2…

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