Smiley face
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笑顔で練習を見つめる阪神の藤川球児監督=有元愛美子撮影
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 見守る。今季から指揮を執る阪神の藤川球児監督(44)はキャンプ初日、そんな姿勢を前面に出した。

 球場入りは、全体練習開始より1時間以上早い、午前8時半すぎ。お目当ては早出練習の選手たちだったが、そこには状態を確認するというより、別の意図があった。

 「もし故障したり、打球が当たったりしたらよくない。しっかり見させてもらった」

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 ブルペンでは、投手出身だからこその配慮だろう。「(投球の)邪魔にならないように」と、投手の視界に入る捕手側ではなく、投手の後方から見つめた。投球中は声をかけず、終わってから雑談を中心にコミュニケーションを図った。

 さらにドラフト1位新人の伊原陵人(たかと)(NTT西日本)がブルペンに入った際はプレッシャーをかけないよう、あえて距離を取った。それが奏功したのか、伊原は「あまり周りに引っ張られず、自分の持っている能力を出すのが大事。それができた」と振り返った。

 キャンプのテーマの一つに、「凡事徹底」を掲げる。「首脳陣、スタッフが選手たちの動向、コンディションなどをよく見守るところが必要」と考えているからだ。当たり前をどこまでも突き詰めて、チーム力を高めていく。=宜野座

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