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 中国の人工知能(AI)開発企業「ディープシーク」の衝撃が広がるなか、留学経験がない「国産」のAI人材に注目が集まっている。中国は戦略的な人材育成に取り組んでおり、AIをめぐる米中の覇権争いに影響を与えそうだ。

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 1月末、米株式市場でAI関連株が急落した「ディープシーク・ショック」は中国でも大々的に報じられた。特に注目されたのは創業者の梁文鋒氏。春節(旧正月)に広東省に帰省した様子が報じられ、出身地区には「故郷の誇りだ!」との横断幕が掲げられた。中国メディアは、1985年生まれの「若き天才」が少年時代から成績優秀で、数学的な思考能力が高かったとする恩師の話をこぞって取り上げた。

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中国の李強(リーチアン)首相が主宰した座談会に出席した人工知能(AI)開発企業「ディープシーク」創業者の梁文鋒氏(右)=国営中央テレビの映像から

ディープシーク開発陣、多くは国内大卒

 別の「天才」も関心を集めた。

 開発陣のキーパーソンとされ…

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