鳥取県庁=鳥取市、富田祥広撮影

 生成AI(人工知能)を悪用し、実在する子どものわいせつな画像や動画をつくる「ディープフェイクポルノ」を規制する鳥取県条例について、県は2日、違反者に「5万円以下の過料」を科す行政罰を新たに盛り込む方針を決めた。9日に開会する県議会6月定例会に条例改正案を提出する。

 4月1日に施行された改正県青少年健全育成条例は、実在する18歳未満の子どもの顔写真などを生成AIにより加工した性的画像も児童ポルノと規定。県内の子どもの写真などを加工し、作成や他人に提供することを禁止した。ただ、罰則は設けていなかった。

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 県によると、1月に県が実施した県民向けのウェブアンケートで、回答した人の9割以上が罰則を設けることに賛成。4月に県が教育や司法の関係者と開いた会議でも、出席者から「罰則をつけるべきだ」との意見も出たという。

当初は行政罰ではなく刑事罰を検討も…

 これらを踏まえ、県は刑事罰…

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