トランプ関税が世界の貿易体制を揺るがしています。貿易といってもモノ(商品)とサービスの2種類あり、今回、大きな打撃を受けているのは「モノ」のほうです。日本のモノの貿易について、グラフを使って現状を解説します。
- 4月の対米自動車輸出額4.8%減、トランプ関税の影響か 貿易統計
かつて日本は、モノの貿易で稼いできた「輸出大国」だった。しかし近年は貿易赤字が続く。
日本の貿易相手 輸出は米国、輸入は中国
財務省の貿易統計によると、2024年の日本から世界への輸出額は、歴史的な円安を追い風に過去最高を記録した。一方で輸入額も増え、貿易赤字は約5.5兆円を計上。エネルギー価格や資源価格の上昇などで、4年連続の赤字だった。
国や地域別にみると、輸出相手の1位は米国だ。輸出額は21兆円を超え、日本の輸出総額の約20%を占める。米国は日本にとって最も重要な「お得意様」といえる。
輸出先で特徴的なのが香港だ…