張り詰めた表情で、フィギュアスケート男子の鍵山優真（オリエンタルバイオ・中京大）は入り口をくぐった。
「名古屋市スケート競技会みなとアクルス杯」の男子フリーがあった7月21日。今春の世界選手権銅メダルの鍵山にとっての、シーズン初戦だった。
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会場の邦和みなとスポーツ＆カルチャーは、観客と選手の導線が一緒だ。ロビーでは選手と関係者、観客が交流していて、アットホームな雰囲気が漂う。
その中を、鍵山は周りを寄せ付けない空気をまといながらロッカールームへ向かっていった。
「試合での目標は徐々にレベ…
