米国との関税交渉をめぐり、自民党の森山裕幹事長は25日、米国産のトウモロコシと大豆の輸入拡大について、現状も輸入に頼っているとして「問題はない」と認める考えを示した。日本政府は米国との交渉材料の検討を進めている。農林族の代表格でもある森山氏が容認姿勢を示したことで、米国との交渉の俎上(そじょう)にあがる可能性がある。
江藤拓農林水産相との面会後、記者団に述べた。森山氏は、トウモロコシについて「我が国で生産が追いつかない」と語り、大豆についても米中対立で米国の対中輸出が減る見方が出ていることから、「少し増やすか、クリーンエネルギーとして用途を求めるなど協力できるのではないか」と述べた。
一方、農水相との面会では、コメをめぐる過去の米国との厳しい交渉経緯に触れて「コメはそれだけみんなに影響がある」などと述べ、コメの輸入拡大への慎重姿勢を示した。