鹿児島県・トカラ列島近海(小宝島付近)で6月下旬から続く群発地震の回数が2千回を超えた。13日夜と14日朝にも悪石島で震度4を観測するなど、活発な状況が続いている。
福岡管区気象台によると、6月21日から7月14日午前8時までの震度1以上の地震回数は2006回(最大震度6弱が1回、5強が3回、5弱が4回、4が46回、3が139回、2が496回、1が1317回)となった。気象台は「日によって地震回数に差はあるものの、目立って減っているとは言えない状況だ」として、当分の間、震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。
この付近では、2023年9月の346回、21年12月の308回など過去にも群発地震が発生しているが、今回は長期化し、回数が際立っている。
地下深部のマグマやマグマ由来の流体の移動が関与している可能性などが指摘されているが、地震が相次ぐ原因は分かっていない。