鹿児島県のトカラ列島近海で2日午前4時32分ごろ、地震があり、悪石島で最大震度5弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは約30キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定される。この地震による津波の心配はないという。
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トカラ列島近海で相次ぐ地震は、6月21日から7月2日午前5時までで、846回(最大震度5弱が2回、4が13回、3が51回、2が208回、1が572回)となっている。悪石島の震度5弱の地震は、6月30日午後6時半ごろに続き2回目。
悪石島にある十島村立悪石島学園の当房芳朗校長は「自宅で寝ていたが、すぐに起きた。突き上げるような揺れがあった後、小刻みな強い横揺れが続いた」と振り返る。揺れが収まった後、学校の状況を確認。本が2冊、床に落ちるなどしていたが大きな被害はなかったという。「長期にわたっているので、子どもたちは疲れがたまっていると思う。強い揺れがこないか不安です」