気象庁は24日、鹿児島県のトカラ列島近海(小宝島付近)の地震について、一連の活動が始まった6月21日から1カ月が過ぎたとして、記者説明会を開いた。「落ち着いたようにも見えるが、過去には再び活発化したこともある」と説明し、当面は最大震度6弱程度の地震に注意を呼びかけた。
6月21日から今月24日正午までの震度1以上の地震は、2209回となった。当初は連日のように1日に100回を超していたが、20日以降は1日10回を下回る日が続いている。震度4以上は16日以降、起きていない。
ただ、国土地理院の最新の解析では、地震との関連が指摘される地表面の変動が続いていて、22日までの2週間に、宝島(十島村)が北東に1.2センチ動いた。地震前には見られなかった大きな変動という。
また、台風7号、8号が今週末にかけて、トカラ列島付近に近づく見通し。気象庁は地震の影響で地盤が緩むなか、雨による土砂災害にも注意するよう呼びかけている。