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 国内自動車大手の2024年の世界販売実績が30日、出そろった。トヨタ自動車が5年連続で世界首位を堅持した一方、ホンダと日産自動車は中国の電気自動車(EV)大手に初めて抜かれた。反転攻勢に向けて経営統合を目指すホンダと日産。統合の前提となる日産のリストラも徐々に具体化してきた。

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技術見本市「CES」の会場で、韓国メーカーのEVとともに展示されたトヨタのHV「プリウス」(手前)=2025年1月7日、ラスベガス、稲垣千駿撮影

 前年までの急成長にブレーキがかかったEVと、現地メーカーとの競争が激しい中国市場。この二つが2024年の自動車メーカーの明暗を分けた。

 EV減速を追い風としたのが、トヨタ自動車だ。同社が30日発表した24年の世界販売台数は、グループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)で前年比3.7%減の1082万台だった。2.3%減の902万台だった独フォルクスワーゲン(VW)グループを上回り、5年連続の世界首位となった。

 トヨタは昨年、認証不正や品…

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