トヨタ自動車が発売した「e-Palette(イーパレット)」=同社提供

 トヨタ自動車は15日、公共交通や移動販売用の店舗として使える電気自動車(EV)「e-Palette(イーパレット)」を発売した。現時点では手動運転が必要だが、2027年度を目指し特定の条件下で完全自動運転となる「レベル4」の機能を搭載予定だ。

 立ち席12と運転席を合わせ定員は17人乗り。長さ2.86メートル、幅1.78メートル、高さ2.13メートルと広い車室や、大きな窓ガラスを使ったデザインが特徴だ。最高時速80キロで、公道も走れる。1回の充電による航続距離は約250キロという。

 キッチンカーやシャトルバスなどで幅広い利用を想定し、企業や自治体向けに販売を始める。メーカー希望販売価格は2900万円からで、国の補助金の対象だ。受注販売で、納期は5カ月程度としている。

 トヨタは18年に開かれた米国のテクノロジー見本市「CES」で構想を発表し、翌19年の東京モーターショーで試作車を展示。「未来のモビリティー(移動体)」として、活用法なども検討してきた。

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