車の大量生産に必要な「型式指定」の手続きをめぐって7車種で不正が見つかったトヨタ自動車。生産中の車種は国土交通省から出荷停止を指示され、ディーラーも対応を迫られている。自動車最大手だけに影響する範囲は甚大だ。
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「大切なお客様へ」
トヨタが不正を公表した翌日の4日、東京都内のトヨタ系列の販売店にはそんな題名の文書が、トヨタ本社から届いた。客への説明用だ。そこには、おわびの言葉とともに「一日も早くお客様からの信頼を回復できるよう、誠心誠意努めてまいります」とあった。
同店には現時点で、客から問い合わせや不安の声は寄せられてはいないというが、不正がわかった生産中の3車種計10台以上が納車待ちの状態。7カ月前から納車を待っている客もいるという。
店長は「不正はあってはならない。不安を感じているお客様もたくさんいると思う。まずはおわびして個別に対応をしていきたい」と話す。
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