トヨタ自動車が30日に発表した2024年の世界販売台数は、グループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)で1082万台(前年比3.7%減)だった。独フォルクスワーゲン(VW)グループの902万台(同2.3%減)を上回り、5年連続で世界首位になった。一方、経営統合協議中のホンダと日産自動車は400万台に届かず、427万台だった中国大手のBYDに抜かれた。
トヨタ単独(レクサスを含む)でも1015万台(同1.4%減)だった。1千万台超えは2年連続。
トヨタは認証不正や品質問題の影響で生産が停滞し、国内販売が同13.8%減と落ち込んだ。だが、海外販売(同1.0%増)は過去最高で、前年並みの水準を維持した。
好調だったのは全体の3割近くを占める北米(同4.3%増)だ。電気自動車(EV)の需要が減速し、得意とする安価でガソリン車より環境に優しいハイブリッド車(HV)の人気が高まっている。カムリやRAV4の売れ行きが良かったという。
HV需要を追い風に、欧州(…