大手企業の回答が出そろった今年の春闘では、東海地方でも過去最高水準の賃上げ回答が相次いだ。焦点は、中小企業への波及や採用競争力の強化にどう向き合うかだった。
12日の集中回答日、トヨタ自動車グループの大手企業では、労働組合の要求に対する「満額回答」が相次いだ。賃上げ率は、連合が掲げた「5%以上」目標を軒並み上回り、過去最高水準となった。
堅調な業績を考えれば想定通りだが、今年の春闘では、取引先の中小企業まで物価高を上回る賃上げをどう波及、浸透させるかという課題を突きつけられた。
デンソーが異例の早期回答
トヨタは要求日前の2月10…