14日午後0時25分ごろ、徳島県阿波市市場町切幡の徳島自動車道で、中型トラックと高速バスが正面衝突し、バスが炎上した。徳島県警によると、トラックの男性運転手とバスの乗客1人の計2人が死亡。バスの男性運転手と乗客11人も重軽傷を負い、いずれも命に別条はないという。
県警によると、現場は徳島道の土成インターチェンジ(IC)と脇町ICの間で、直線の対面通行区間という。
バスには運転手を含めて13人が乗っていたという。けがをした乗客のうち、女性は7人、男性は4人。運行する伊予鉄バス(松山市)によると、この日午前9時40分に松山市内の営業所を出発し、神戸市内に向かう途中だったという。
事故の影響で午後8時現在、両IC間の通行止めが続いており、解除の見通しは立っていないという。
事故現場から約250メートル南には、徳島県阿波市役所がある。50代の男性職員は、事故直後の様子について「バーン、ボーンという大きな爆発音がした。屋内にいても聞こえるほどで、しばらくしてバスから火柱が上がった」と語る。現場近くに住む70代男性も「昼過ぎに大きな爆発音が2回ほどした。車から炎が上がり、たくさんの消防車がサイレンを鳴らして駆けつけていた」と驚いていた。