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スタート直前、トラブルが発生し技術者らが対応に追われた「28号車」=2024年9月29日午前10時17分、鈴鹿サーキット
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 自動車メーカーにとって、モータースポーツ活動は、車づくりの技術を磨く「走る実験室」だと言われている。トヨタ自動車は、技術者を育てる「人づくり」の場としても、レースの現場を重視している。

 9月下旬、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれた自動車レース「スーパー耐久(S耐)」。本戦が始まる直前、トヨタ自動車の豊田章男会長が個人として率いるチーム「ルーキーレーシング」のピットで異変が起きた。

 「何か漏れているぞ!」

ピットを走り回るトヨタ社員

 出走予定の3台のうち、1台…

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