【動画】トランプ前大米統領に有罪の評決=ロイター
米大統領経験者が史上初めて刑事責任を問われた裁判で、ドナルド・トランプ前大統領(77)が30日、元不倫相手への口止め料を隠すために業務記録を偽造した罪で有罪とされた。ニューヨーク州の裁判所で、陪審員が判断した評決を伝えた。
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無罪を主張してきたトランプ氏は控訴するとみられる。評決の後、裁判所の廊下で報道陣に向けて「恥ずべき事態だ。腐敗した裁判官による、仕組まれた裁判だった」と主張。さらに「本当の評決は(大統領選がある)11月5日、国民によってなされる」と述べ、大統領選に向けて争い続ける意向を強調した。
評決は、トランプ氏の行為を「2016年の大統領選をゆがめる犯罪的策謀だった」と訴えた検察側の主張を認めた形となった。トランプ氏は20年の大統領選の敗北を認めず、24年11月の大統領選で復権を目指している。司法から有罪の判断を受けた人物が再び最高権力者の座をうかがう、きわめて異例の事態となった。
公判は4月15日に陪審員の…