米トランプ政権が研究機関の予算削減や、ハーバード大学などへの圧力を強めていることを受け、石破茂首相は4日、日本の研究力強化に向けて、海外の研究者受け入れを進めるよう関係閣僚に指示を出した。米国への配慮から積極的な姿勢を控えてきたこれまでの方針を転換した格好だ。
この日、首相がトップを務める総合科学技術・イノベーション会議を開き、「米政府の政策転換で研究活動に懸念が生じているなか、米を含めた優秀な海外研究者の招聘(しょうへい)などを強化する」と話した。
ただ、受け入れには多額の資金が必要になる。米著名大学の教授は年間給与だけで3千万円以上。日米間の給与格差や、その資金の確保が壁となりそうだ。
内閣府は文部科学省などと連…