米ホワイトハウスで2025年7月9日、記者団の前で話すトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%の関税をかけると表明した。8月1日に発動させる。米国にとってEUは2番目、メキシコは3番目に大きい貿易赤字の相手で、当初課した税率よりも5~10%幅高い関税を課す。

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 欧州委員会のフォンデアライエン委員長とメキシコのシェインバウム大統領に税率を通告する書簡を、自らのSNS上に公開した。米国に報復関税を課した場合には、その分を30%に上乗せするとも脅した。

 これに対してフォンデアライエン氏は声明を出し、8月1日までに米国と合意するための作業を続ける意向を示しつつ、EUの利益を守るため「必要ならば、相応の対抗措置を含むあらゆる手段をとるだろう」とした。

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