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2024年11月14日、ベルリンで開かれたイベントでドイツと米国の関係について話す、ドイツの経済・気候保護省のウド・フィリップ事務次官(左端)ら=寺西和男撮影

 米国のトランプ次期政権に、欧州連合(EU)最大の経済国ドイツが警戒を強めている。ショルツ政権は連立が崩壊して少数与党に陥り対応策も限られる中、国の「経済モデル」が大きく揺るがされる恐れがあるためだ。ドイツが不安視するトランプ政権による影響とは――。

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 「貿易黒字には間違いなく圧力がかかるだろう」。ドイツの経済・気候保護省のウド・フィリップ事務次官は14日、ベルリンでのイベントで、トランプ政権への警戒感を隠さなかった。

 ドイツにとって米国は2023年の輸出総額の1割を占める最大の輸出相手国。機械、化学製品、自動車などの輸出で、貿易黒字も大きい。トランプ氏は輸入品に10~20%の関税をかける方針を示していて、EUとの間で貿易戦争に発展すれば、輸出大国のドイツが最も打撃を受けるとみられている。

 ドイツ経済研究所(IW)の…

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