複数の米メディアは1日、トランプ政権のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)が近く辞任する見通しだと伝えた。ホワイトハウスで外交・安全保障政策を取り仕切る要職で、第2次トランプ政権の発足以来、主要職での初の辞任になるとみられる。
ウォルツ氏をめぐっては3月、政府高官らがイエメンの反政府武装組織フーシへの攻撃に関する詳細な情報を通信アプリ「シグナル」のグループチャットで共有していたことが問題になった際、誤ってアトランティック誌編集長をグループに招待したことなどで批判が集まっていた。
ホワイトハウスのレビット報道官は米FOXに対し、この報道についてのコメントを避けた。
ウォルツ氏は陸軍特殊部隊「グリーンベレー」出身で、フロリダ州選出の下院議員を務めた。対中強硬派で、バイデン前政権のウクライナ支援を批判していた。